FAQ

よくある質問

1. コンポストとは

Q. 1-1. コンポストとはなんですか?また、どのような種類がありますか?

A. 1-1. コンポストとは、生ごみなどの有機物を微生物の力を借りて分解し堆肥化させる、堆肥(compost)・堆肥をつくる容器(composter)のことです。
コンポストには、段ボールでできる簡易的なものから、プラスチック製、不織布、木製などの様々なものがあります。

2. 木製コンポストをはじめる

Q. 2-1. 開始・木でできていますが、屋内・屋外のどちらに設置した方が良いのでしょう?

A. 2-1. ダニが発生する場合がありますので、屋外が望ましいです。

Q. 2-2. 設置場所は、コンクリート・芝生・土の上など、どこが良いのでしょうか?

A. 2-2. コンクリートの場合は、近くにプランターなどを置いて虫たちが逃げやすい環境を作ってください。芝生や土の場合は、直接置くよりレンガなどで底上げをするとより容器が長持ちします。

Q. 2-3. 雨があたる場所に設置しても雨は入らないのですか

A. 2-3. 木材製品は、雨に濡れると膨張する性質がありますので、通常の雨量でしたらコンポストの中に入る心配はありません。また、入っても多少は大丈夫です。しかし、気になる場合は、①容器内の発酵温度が高い時(気温+30℃以上)=布製、②発酵温度が低い時(気温+30℃未満)=ビニールなどでも可、状況に応じて被せてください。

Q. 2-4. コンポストに塗装をした方が良いですか?

A. 2-4. 太陽光が強いので、塗装した方が長持ちします。ただし、内側の側面板(薄い板)には塗装をしないでください。塗料は、水性・防腐・防虫・防カビ効果があるものが望ましいです。

Q. 2-5. 基材(きざい)とはなんですか?

A. 2-5. 生ごみを発酵・分解させるために使用する天然素材のことです。弊社のコンポストでは、乾燥した木の皮(ドライバーク)と、もみ殻を燻してできたもみ殻くん炭を推奨しています。

Q. 2-6. 最初に入れてはいけないものはありますか?

A. 2-6. 生肉や生魚、魚介類は虫が発生しやすいですが、入れてはいけない訳ではありません。

Q. 2-7. 生ごみは、どのくらいの大きさに切って入れたほうがいいですか?

A. 2-7. できるだけ細かく切ったほうが、微生物の付着量が増えるので、分解速度があがります。大きい状態だと分解に時間がかかり、腐敗臭によってハエなどが集まり虫の発生に繋がります。

Q. 2-8. 生ごみを入れるときの注意点はありますか?

A. 2-8. 生ごみはできるだけ、午前中に入れて基材と絡ませ、夕方に酸素補給のためにかき混ぜてください。そうすることで、分解速度が早まります。

Q. 2-9. 臭いはしますか?

A. 2-9. いいえ、気になる生ごみ臭さはありません。しかし、生ごみの野井用物によっては、発酵臭が出る場合があります。1~2日で消えますが、気になる場合はもみ殻くん炭をお茶碗1/2くらい入れてください。

Q. 2-10. 悪臭が出たら、どうすれば良いでしょうか?

A. 2-10. 使い方を間違えない限り、木製コンポストから悪臭が出ることはありません。もし、容器内にビニールなど入れ込んでしまっていたら、悪臭が出る場合がありますので、ビニールなどは取り除いて直接コンポスト容器内に基材や生ごみを入れてご使用ください。

Q. 2-11. 生ごみを木製コンポストに入れるとどうなるのですか?

A. 2-11. 微生物たちが、分解及び発酵をしてくれます(一次発酵)。

3. 木製コンポスト使用中について

Q. 3-1. 開始してから、3日くらい経ったのですが、まだ分解しません。大丈夫ですか?

A. 3-1. 当初、基材は”眠っている状態”なので、起きるまでに1~3週間かかります。生ごみ量と季節・気温などの条件によって起きる時期が異なりますが、生ごみを投入することは可能です。

Q. 3-2. 腐敗した生ごみや生魚の内蔵、貝殻、骨類は入れてはいけないのですか?

A. 3-2. 入れても大丈夫ですが、コンポスト開始から2週間くらい経過してからの方が、分解がスムーズに進み、虫の発生を抑えることができます。内臓には、分解酵素が含まれるため、微生物活動も活性化されます。タンパク質を分解するときにアンモニア臭が少し強くなりますが、1~2日で臭いは消えます。気になる場合はもみ殻くん炭を少し入れてください。(茶碗1/2ほど)

Q. 3-3. 廃食油(使用後の天ぷら油など)を入れても良いですか?

A. 3-3. 高温でなければ、そのまま投入しても問題はありません。廃食油は分解を促進しますので、翌日基材がカラカラに乾燥する場合があります。水分不足の場合には、お米のとぎ汁や牛乳パックのすすぎに水などを入れてください。

Q. 3-4. 水分や廃食油などを入れると、こぼれ出たりしないのですか?

A. 3-4. 基材が新しいものだと、こぼれたりする場合もありますのでご注意ください。

Q. 3-5. 基材は毎日入れるのですか?

A. 3-5. いいえ、毎日入れる物ではありません。投入のタイミングは経験によってわかってくると思います。基本的には、基材が混ぜにくく重くなったと感じるようになったときに、足してください。

Q. 3-6. 生ごみを入れ続けて、木製コンポストの中がいっぱいになったらどうしたら良いですか?

A. 3-6. 順調に発酵されれば、木製コンポストの中身がいっぱいになることはありません。生ごみは、うち80~90%が水分です。酸性の基材とアルカリ性の基材が生ごみに触れ、攪拌(かくはん:混ぜること)することで酸素が入り、微生物活動によって二酸化炭素と水蒸気を蒸発させるために増えません。

Q. 3-7. 生ごみ量をどのくらい入れることができますか?

A. 3-7. 生ごみ量は、約200g(一人/一日)とされています。樹えりーぼっくす Lサイズ(40L):4~6人用、Mサイズ(25L):1~3人用、バケツ型(10L):1人用。 毎日の生ごみが分解・発酵できる容量で設計しています。

Q. 3-8. 発酵温度が高く蒸気が出ますが、木製なので火災にはならないでしょうか?

A. 3-8. 発酵温度が高く蒸気が出ますが、木製なので火災にはならないでしょうか?:微生物のエネルギーなので大丈夫です。廃油やカニ、エビなどの甲殻類は、特に高温になりやすく、基材の温度が70℃近くに上昇することがありますが、全く問題ありません。翌日スッキリしています。

Q. 3-9. 基材の中に、コロコロした団子状の塊ができていますが、どう対処したら良いでしょうか?

A. 3-9. 生ごみを投入する際のご飯の塊か何かだと思います。可能でしたら、つぶして細かくしてください。

Q. 3-10. 生ごみを入れない日や混ぜない日があっても大丈夫でしょうか?

A. 3-10. はい、大丈夫です。「混ぜる」理由は、酸素補給を行い分解速度を上げるためのことなので、厳密にしなくてはいけないことではありません。例えば、ご旅行で留守にされる場合でも、そのまま1ヶ月放置されても問題はありません。帰宅後すぐに再開できます。

Q. 3-11. からすや小動物が、コンポストの中をあさることはありませんか?

A. 3-11. 木製コンポストのふたを開放した状態で放置されると、カラスなどが中をあさる場合がありますが、閉めていればあさられることはありません。

Q. 3-12. 失敗しました(上手くいきませんでした)。箱の中身を捨てて新たに始めても大丈夫でしょうか?

A. 3-12. 問題ありませんが、木製コンポストに失敗はありませんので、気楽に気長にお付き合いください。基材は捨てなくても、2週間くらいお休みされたら、リセットされていると思いますので、それから始められたらスムーズな分解・発酵が始まると思います。

Q. 3-13. 分解速度が遅くなってきたような感じがします。どうしたら良いでしょうか?

A. 3-13. 新しい基材を足してください。木製コンポストの容量がいっぱいになるようでしたら、一部を取り出してから新しい基材を足してください。取り出した堆肥は、土中に埋めて二次発酵を行うか、乾燥させた堆肥を燃えるごみとして出してください。

Q. 3-14. 卵の殻は分解しないのですか?

A. 3-14. 少し時間はかかる物もありますが分解します。ただ、お酢につけて数日ためてから入れると早いです。

Q. 3-15. 混ぜるときに重い感じがしますが、どうしたら良いでしょうか?

A. 3-15. 生ごみの水分が上手く発散されていないためだと思われます。基材を足してみてください。

Q. 3-16. 基材を足しても重いままですが、なぜでしょう?

A. 3-16. 生ごみの余剰水分を発散させるためには、微生物の活動による熱が重要です。発酵食品やタンパク質、炭水化物、脂質が生ごみとしてあまり出ない場合、水分が蒸発せず、混ぜるときに重い原因とも考えられます。

4. 木製コンポストで堆肥を作る

Q. 4-1. 今は畑や家庭菜園がないのですが、いづれ堆肥として使いたい場合の保存方法について教えてください。

A. 4-1. a.虫が完全にいなくなるまで、木製コンポスト内で乾燥させ、段ボール箱などの通気性の良い物に移す。虫が残っている場合には、段ボール箱などの有機物を虫が食べてしまいます。b.プランターに 土:生ごみ=2:1から3:1の割合で入れて、二次発酵させる。

Q. 4-2. 堆肥として使うときの見分け方を教えてください。

A. 4-2. 一例ですが、水分をかけて臭いが出ないようでしたら、土中に埋めて二次発酵→1~2ヶ月後堆肥として使用します。

5. 虫について

Q. 5-1. 虫が大変苦手です。それでも使えますか?

A. 5-1. お近くの樹えりすと認定者やコンシェル樹が、可能な限り対応いたしますので、どうぞご相談ください。

Q. 5-2. コバエや虫が出てきたのですが、どう対処すれば良いでしょうか?

A. 5-2. 基材が起きる前に、偏った生ごみがたくさん投入されると(特に果物の皮)コバエが発生してしまう場合があります。数日でいなくなると思いますが、気になる場合には、いったん生ごみの投入をお休みしてみてください。

Q. 5-3. 虫が発生したときは、どうしたら良いでしょうか?

A. 5-3. 虫の発生要因は、気候、気温、生ごみの内容物、その大きさ、生ごみの投入時間など様々です。必要に応じて虫は発生します。弊社の木製コンポストの場合は、昼行性の虫たちの性質を考慮して、『生ごみを入れる時間:午前中』に『混ぜる時間:午後から夕方(約8~12時間後)』というサイクルの習慣化をお勧めします。そうすることで、虫の発生も抑制できます。

Q. 5-4. 粉のようなものがいつの間にか出てきていたのですが、これはなんでしょうか?

A. 5-4. それは、粉ダニです。防腐剤の入っていない小麦粉などからも出たりします。天日干しが有効です。可能であれば、容器を開けたままワイヤーネットなどで小動物対策」をおこなった上で、木製コンポストを開放してください。粉ダニは、人畜無害と言われていますが、梅雨時期などは増える場合があります。出来れば、小さなホウキなどで取り除くと増殖を抑えられます。

Q. 5-5. うじ虫のような幼虫が出てきたのですが、これは有害ですか?

A. 5-5. 白色や黄色っぽい、時期によっては黒めの幼虫は、アメリカ水あぶの幼虫です。(ちなみに、うじ虫はハエの幼虫です。)この虫たちは、無害で、分解の手伝いをしてくれる強力な助っ人マンです。特に、6月ごろから夏の間に繁殖します。また、投入した生ごみなどの量が多く、微生物たちだけでは処理しきれない場合に発生することがしばしばあります。
幼虫への対処法について →

6. コンポストの塗装方法

Q. 6. コンポストに色を塗る際に、何か注意することはありますか?

A. 6. 弊社の木製コンポストは、「水性塗料」で、なおかつ防虫・防腐・防カビの効果のある塗料で塗ることをお勧めしています。(※耐久性をより長くするため。)
また、塗る場所としては、コンポストの外側と枠のみで、中側は塗らないでください。
油性塗料を塗って、通気性を悪くしたり、微生物のいる中側に防虫や防カビ効果のある成分があると、コンポストの発酵がうまくできませんので、ご注意ください。

「コンポスト塗装説明書 pdf」は、「樹えりーぼっくす」の塗装法を紹介しています。
バケツ型や切り株型のコンポストも同様で、中側は塗らないようにお願い致します。